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代表面
2021/09/01 (Wed.)
一般社団法人Switch代表、福島県田村市出身。広告代理店に約13年勤務後、働き方・生き方に疑問を感じ退職。故郷の田村市に戻ることを視野に入れるが、自分が今まで培ってきた知識や技術を活かせる場が無いことに引く。転職も考えたが、無いなら創ってしまえばいいとの考えから、廃校を活用したテレワークセンター「terrace ishimori」にオフィスを構え、クリエイティブ制作会社「Shift」も同時にスタート。田村市における新たな生業、働き方、活躍の場を創出し、今を活躍する世代・これからの世代が暮らしやすい地域にしたいと活動中。
十数年働いた経験を試してみたかった。
以前は、広告代理店でデザインと企画の仕事をしていたんですが、ブラックな環境でプライベートの時間がほとんどなく、お客さんが付いたら独立しようと思って副業しながら働いていました。そんな時に、たまたま地元の先輩にフェス企画の実行委員会誘われたんです。そこで田村市役所の人やJR東日本企画さんと繋がりができた。ちょうど独立しようと思っていたタイミングで廃校をテレワークセンターとして活用する企画があがって、やってみないかと自分に声がかかったんです。デザインの仕事ならテレワークでもできる。今まで外に流れていた仕事が地域で回るようになれば雇用が生まれ、人材が育ち、地元にお金が落ちる。まちづくりとは仕事と人をしっかり作っていくこと。Switchという団体を立ち上げて、そういうまちづくりをしていこうと思いました。
みんながやりたいことが出来る場所に。
始めはめっちゃ苦労しましたね。安定した会社ではなかったので、夜廃校で一人きりで床のやすり掛けやニス塗りをしていた。そこからプレーヤー増やしたくて補助金を利用して予算を作ったり地域おこし協力隊制度を利用して人を引っ張ってきたりして、現在では10名近くの仲間ができました。立ち上げからの3年間で学んだことは、みんなそれぞれやりたいことがあるから尊重させないといけないなということ。他に働く場所がないから仕方なくここで働くのではなくて、仕事は大変だけどいる人がいいし、やりたかったことが趣味でもいいのでできる。そういう場所にしたいと思っています。
本来あるべき「まち」の姿に。
いつまでも行政事業をやっていくのはあるべき姿ではないと思っています。今は補助金もらってまちづくりをしていますが、その状態が続くということは何も改善されていないということです。地元の人がやりたいことをやれて、会社として回って、自走できるのが本来あるべき姿。田村市にも環境さえ整っていれば、頭一つ抜き出たような人っていると思うんです。そういった人を伸ばしていけるステージを作っていきたい。もし、こういう活動に興味を持ったら気軽に、とりあえず関わってほしい。同じ課題感を持っているなら一緒にやった方がいい。予算は豊富ではないけれど、課題は多く、関われることはたくさんあるので、やりたいことが見つけられる気がします。