大の大冒険
岩手県出身。大学卒業後、不動産業やサービス業などに従事。2020年の新型コロナウィルスの影響で職を失い、将来を真剣に考える。その過程で地域おこし協力隊を知り、林業や木工の分野に興味を持つ。田村市の林業活性化プロジェクトに魅了され、2024年3月より地域おこし協力隊に着任。田村市の林業を就林希望者や移住検討者へPRする事業に携わる。
大学卒業後、都内の不動産管理会社やワインバーに勤めました。不動産管理会社では送金業務を担当し、100名近くいる取引先の大家さんのキャッシュフローを計算し、指定日に口座へ送金する作業をチームで回していました。お金を取り扱うので神経をすり減らしながら確認作業と電卓を叩く日々だったのが今でも記憶に新しく残っています。また、ワインバーでは接客スタッフとして従事し、お客様へのおもてなしやワインについて一から学びました。ワインは知れば知るほど奥が深いので、お客様に説明できるようになるまで苦労したのを覚えています。これらの職場で働く中で多くの仕事仲間やお客様と接し、十人十色の価値観や考え方に触れて刺激を受けてきました。
さらにプライベートでは音楽仲間と交流し、コンサートや夏フェスに参加したり、ボランティア活動やヒッチハイクに挑戦したりしました。また、ランニングやスポーツ観戦、旅行や撮影も好きで、仲間を募ったりご縁で繋がった人たちと共に楽しんだりもしてきました。仕事だけでなく遊びも充実させてきたことが人生観や価値観を広げ、幅広い視野を持って行動できる基盤を築いてくれました。
都会での暮らしに疲れを感じ、自然豊かでのんびりとした地方移住を考えていたとき、偶然にも地域おこし協力隊という存在を知りました。これまで地方創生の仕事を考えたことはありませんでしたが、調べるうちに興味を抱き、特に林業や木工の分野に注目するようになりました。そしてまた偶然にも田村市の林業活性化プロジェクトに目が止まり、豊かな森林資源を売りにした移住促進事業に魅力を感じましたし、企画運営という未経験の職種になりますが、好奇心が後押しして本プロジェクトに関わりたいと思いました。このような地域を創る責任重大な仕事に未経験者が乗り込んでいいのか心配でしたが、地域おこし協力隊受託者のSwichはチャレンジャーウェルカム理念を掲げている会社だったので、そこはすんなり受け入れてくださいました。
未経験からでも興味のある分野にチャレンジでき、さらに地方移住の夢も叶えることができるならば、これ以上のチャンスはないと感じ思い切って応募したところ、幸運にも採用していただいたので、新たな地での生活と仕事の両立に向けて、楽しむ気持ちを忘れず頑張っていきたいです。
Swichとの初めての顔合わせはオンライン面談で、代表の久保田さんと地域おこし協力隊の佐々木さんと話しました。田村市全体や田村市の林業についての概要説明を雑談も交えながらしてもらい、楽しそうな雰囲気と同時に地域を盛り上げるぞという情熱を感じました。募集サイトで田村市を見たときは正直、「どこ!?」と思いましたが、その後は調べまくりました(笑)まだまだ田村市については知らないことだらけなので、仕事上で関わる方々や地域の方々に教えてもらいながら学んでいきたいと思います。
田村市への移住は、私の生活環境を一変させました。以前は密集した住宅街の1Rロフト付きのアパートに住んでおり、窓からは目の前の建物しか見えず、日当たりも最悪でした。しかし、田村での現在の家は真逆で、1LDKで日当たりが良く、目の前に広がる田んぼと片曽根山の絶景は毎日贅沢な気分を味わわせてくれます。車がないと不便なこともあり、生活や業務で必要だったため、生まれて初めて車を購入しました。町の施設や道を覚えるところから始まり、日々身の回りの全てに対して学ぶことが絶えません。
そして、3月から地域おこし協力隊に入隊し、現在は2か月が経過しました。仕事も大きく変わり、未経験の業界業種ということもあり、必死に業務を覚える日々を送っています。私は移住定住促進事業の林業人材獲得事業の担当として活動しています。イベントやツアーの準備段階のサポートから携わり、広告用のバナーの型を考えたり、告知文を作成したりしています。
地域おこしの今後の活動としては、木工制作での家具作りや小物作りに挑戦し、夢であるログハウス作りの構想に繋げたいと考えています。田村市での新しい生活は私にとって大きな挑戦ですが、豊かな自然と地域の魅力に触れながら、成長していけることを楽しみにしています。